工夫が凝らされたエモい曲! ゆる~い楽曲分析 BUMP OF CHICKEN : Ever lasting lie

gahag-0045691244.jpg

今回は、BUMP OF CHICKENの隠れた名曲「Ever lasting lie」について書きたいと思います。この曲は「THE LIVING DEAD」というメジャーデビュー前のアルバム(後にデビュー後再販)に収録されています。このアルバム自体が粒ぞろいの曲で、デビュー前から既に名作であります。正直言って、弱冠20歳でこれだけ熱量がこもっていて、構成もしっかりした曲を自然に作れてしまう藤原基央さんは凄い人だな、と改めて感じてしまいます。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm27037774

(動画ありませんでした…)

今回もこの曲を 1 . 楽理 と 2 . 歌詞 から語っていきたいです。

1 . 楽理

この曲の構成は、

Aメロ→短いBメロ→サビ

→Aメロ→短いBメロ→サビ→Cパート→間奏

→Aメロ→短いBメロ→サビ→Cパート→間奏

となっていますが、一番特徴的だなと思うのはAメロとサビで調が違うという点です。もちろん曲のパートごとに調が違うというのはJPOPにもよくある構成ですが、インディーズのバンドがここまで構成に優れた曲を書いている点が驚きです。やはりvocalで作曲者:藤原さんの非凡さを感じます。

AメロはEメジャーで、BメロがAメロとサビの橋渡し役をしており、BメロがD♭メジャーになっています。Aメロの最後がBで、BメロがA♭(sus4)になっており、言ってしまえばモーダルインターチェンジ的な手法を使っています。しかしこの手法を直感的に行っている点が、彼の非凡さを表していると思います。そしてこのA♭を経由してD♭へと転調しています。

またもう1つこの曲の大きな特徴である間奏も、この歌の歌詞とリンクしており非常に意味のあるものになっています。この曲が好きでずっと聴いている人はよく分かると思いますが、この間奏は歌の中で流れている年月を表しているというものです。更にフレーズもEミクソリディアン、Eマイナーペンタなどのブルース色が濃いものとなっており、渋さを交えながら運命の無常さを表現しているように感じます。

2 . 歌詞

BUMPの歌全体に言えることなのですが、詩にも妥協がなく、シンプルで非常に考えさせる歌が多いと思います。この曲も例に漏れず、素晴らしい歌詞だと思います。

物語の構造としては、愛する人のために夢を掘ろうとする人と、それを待つ人という単純なものですが、非常に示唆に富んでいると思います。

この歌詞の中で一番強い印象を抱いたのは、「定めよりも 互いを信じていた」という部分です。なぜかというと、「夢を掘る人」と「それを待つ人」は、結局それ以降お互いに1度も会えないという悲しい運命が待ち受けていますが、それを精一杯でも好意的に表現している点にその切なさを見出すからです。なかなかこの若さでこの歌詞は書けないと思います。

また「「Sir. Destiny 俺の夢って何だっけ? 何がここまで俺を動かしていたんだっけ? 大事な何かを待たせていたような」」という問いかけも、聴いている人の心を揺さぶってきます。

確かにこの歌の主人公のように、夢に狂って肝心の傍にいる大切な人を忘れてしまうのは本末転倒であり、ストレートに言うとアホに見えます。しかし私たちが考えているよりも多くの人が、こういった行動を取っているのではないでしょうか?実際に仕事を優先し出世することは出来たけれども、家庭を顧みなかった結果離婚してしまい、晩年を不遇に過ごしているといった話はよく聞きます。夢を取るか、大切な人を取るか、はたまたそのどちらも取るか… 色々と考えさせられます。

今回久しぶりにBUMP OF CHICKENの曲を聴いて、改めてその奥深さ・曲の巧みさに気づかされました。是非これからもバンプの他の曲についても書くつもりなので、よろしくお願いします。

 

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中